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写真で比べる「いまむかし新宿風景」Vol.1 ~新宿通り伊勢丹前~

昭和伊勢丹

1枚の写真で新宿の今と昔を比べてみる「いまむかし新宿の風景」。シリーズの第1回目は新宿通りにある老舗デパート伊勢丹です。

街の変遷はときに生き物にたとえられます。
人間の身体を成す骨が3~5年、血液が4か月、日々ハードな仕事をこなす胃は5日ほどで細胞が作り替えられるのと同じように、新宿もその姿を少しずつ大きく変化させてきました。

新宿通り伊勢丹前いまむかし

昭和伊勢丹

昭和20年代後半の伊勢丹前

新宿通り伊勢丹前

2018年9月現在の伊勢丹前

伊勢丹は初代の小菅丹治が養家の「伊勢又」から分家して、呉服商「伊勢屋丹治呉服店」を開業したのが始まりと言われています。

1886年11月5日の出来事です。
写真右上にもある伊勢丹のロゴマークの丸枠は、「太陽の丸・人間的な丸味・成熟した円満さ」の3要素を表わしています。

昭和20年代後半「MITSUKOSHI」があった場所には今ではビックロが店を構え、駅に向かう通りを見るにつけても街全体の高層化が進んでいるのがわかります。
どの時代においても繁華街であることは確かですが、その規模やレベル、需要と供給という街の器においては格が違います。

変化を避けては通れなかった新宿の街並みにもひとつ変わらないものがありました。
それが伊勢丹本館の建物です。
「アール・デコ様式」と呼ばれる外装をもつ本館は、「東京都景観条例」が定める基準をクリアした建物のみが登録される、「選定歴史的建造物」のひとつに選ばれています。

伊勢丹本館以外でその他代表的な建物と言えば、中央区の聖路加国際病院や台東区の国際こども図書館、同じ新宿では紀伊国屋書店のビルなどがそうです。

もとは神田にあった(伊勢屋丹治呉服店)をたたみ、1933年の9月にこの地に本店を移転してからおよそ90年。じっと同じ場所に立ち続け、その寡黙な姿は新宿のシンボルとして機能してきました。

栄枯盛衰、多くのショップや人々がしのぎを削る新宿で、この本館だけは末永くその雄姿を誇っていくのではないでしょうか。

(取材/文:久本夏菜)

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