花園神社そばの明治通り沿いを歩いていると「日本一高い 日本一うまい」の看板があります。ここが創業180年の歴史を持つ和菓子店の花園万頭です。
新宿を代表する銘菓として根強いファンも多く、私の母もよく新宿のデパートに行ったついでに買って来たので、子どものころから馴染みのある和菓子でした。
そんな花園万頭が「5月31日に破産を申請した」というニュースが流れ、驚かれた方も多いと思います。
YOKOSO新宿の編集部が本店のすぐ近くにあるので、報道後はどうなるのか心配で店の前を通っていますが、そんな気配はなく、今日(6月8日)もお店は平常通り営業をしています。
というより、報道があってからお店はいつもよりお客さんが多い感じがします。
きっとファンの方が「新宿を代表する歴史ある和菓子店を守りたい」と、応援するために買いに来ているんでしょうね!
そんな訳で「食べて応援しよう!!」今日は本店に和菓子を買いに行ってきました。
お店の方に「新聞を見たんですけど、これから商品はどうなるんですか、今まで通り買えるんですか?」
と聞いてみたところ、「生菓子の生産ラインはストップしているんです。今後どうなるかは・・・今はスポンサーさんを探している最中です」とのことで、店頭に定番商品の花園万頭は販売されていませんでした。
「新宿を代表する銘菓が無くなるのは困るので、頑張ってください!」と声をかけてお店を後にしました。
SankeiBizの報道によると、6月3日に生産を停止していた自社工場の稼働を再開、「6月7日まで」としていた店舗営業も継続する方向で調整中。4日までに複数企業がスポンサーに名乗りを挙げており、保全管理人事務所の担当者によると「破産手続きは進行するが、スポンサー企業や第二会社への事業譲渡で、営業を継続する方向で調整している。併せて6月末で解雇予定だった従業員の雇用も継続できる見込み」
とのこと。
スポンサーも現れて継続の方向になるとしたら、ほんとうに嬉しいのですが・・・。
花園万頭の破産申請が報じられた6月1日には、各店舗には名物の「花園万頭」や「ぬれ甘なつと」を求めるお客さんで溢れ「花園万頭」は1日の早い時間帯に完売、「ぬれ甘なつと」も3日までに売り切れた店舗が多数あったそうです。
180年もの歴史ある老舗を気遣う、お客さんたちの優しさも素敵ですね。
そして、信用調査会社の東京商工リサーチによると11日に実施された花園万頭の事業譲渡に関する入札で、多数の入札の結果、銀座千疋屋のグループ会社で菓子販売を手掛ける「パティスリー銀座千疋屋」が優先交渉権を得たとのことなので安心しました。
(12月10日追記)現在、何事もなかったように花園万頭は平常通りに営業しています。
そして、隣のビルに移動して新店舗がオープンしました!
これからも新宿を代表する歴史ある日本の和菓子を提供し続けて欲しいです。
花園万頭の新店舗の記事は『新宿を代表する銘菓が銀座千疋屋とのコラボにより「花園万頭 CAFE&SHOP」としてパワーアップ!』をご覧くださいください。
(文:松尾まみ)