圧巻のつるし飾りと真多呂人形の段飾り
新宿で24年目迎える早春の風物詩「ホテルで楽しむひなまつり」が京王プラザホテルで開催されます。本絹古布で作られた精巧な細工物が糸でつるされた、約5000個のつるし飾りが、見る人を華やかに迎えます。
ロビーには、高さ約3メートル、幅5メートルに及ぶつるし飾りと、中央には、京都の上賀茂神社から「木目込み人形」の唯一の正統伝承者として認定された職人が代表の老舗人形メーカー「真多呂人形」の段飾りが飾られ、華やかな空間が広がります。
つるし飾りとは?
つるし飾りは、本絹古布で作られた細工物を糸でつるして仕立てた美しいお飾りで、子どもたちの健やかな成長を願って飾る縁起物です。江戸時代から始まった風習とされ、それぞれの飾りには深い意味が込められています。
例えば、花には「かわいくなるように」という願いが込められ、這い子人形は「這えば立て、立てば歩めの親心」を表しています。また、雀は五穀豊穣の象徴とされ、「食に恵まれて丈夫に育つように」という願いが込められています。さらに、猿には「災いが去るように」という意味があり、魔除けとしての役割も果たしています。
つるし飾りは、色鮮やかで繊細な手作りの工芸品としての魅力を持ちながら、家族の愛情や願いが込められた日本の伝統文化のひとつです。
展示されている吊るし飾りは、キルト作家の松尾光代氏とひまわりグループのメンバー約40名が、代々受け継がれてきた着物など貴重な「本絹古布」を使い、一針一針縫い上げました。
展示場所:本館3階/メインロビー、2階・本館7階/レストランコリドール(レストランフロア)
また、中央には京都・上賀茂神社が認定する老舗人形メーカー「真多呂人形」の段飾りが展示され、伝統的な木目込み技法による精巧なひな人形を間近で見ることができます。
東京手描友禅染の特別展示
さらに、江戸時代から受け継がれる染色技法「東京手描友禅染」の振袖も展示。ひな人形の衣装にも使用されるこの伝統工芸は、華やかでありながら粋な色使いが特徴です。新宿には今も工房が残っており、伝統の技を間近で感じられる貴重な機会です。
邦楽ロビーコンサート
3月14日(金)と3月15日(土)には、箏や笛による邦楽コンサートを開催。伝統音楽に包まれながら、ひなまつりの優雅な雰囲気を楽しめます。
1回目:15:00~
2回目:17:00~
そのほか、今回は、ひな人形の着物に関連した「友禅染の振袖」や、江戸時代に将軍家に献上されていた焼き物の技法を継承する「伊万里鍋島焼(いまりなべしまやき)」の磁器製お内裏様を新たに展示。
また、友禅染体験のイベントや有田焼でもてなす節句料理も楽しめます。詳しくはHPにて確認してください。
詳細情報:京王プラザホテル公式サイト
(YOKOSO新宿編集部)
基本情報
イベント名 | 「ホテルで楽しむひなまつり」 |
期間 | 2025年2025年2月1日(土)〜3月27日(木) |
会場 | 京王プラザホテル3階/ロビー、2階・7階/レストランフロア |
TEL | 03-5322-8061(展示に関する問合せ) 03-3344-0111(レストラン予約) |
アクセス | 「新宿」駅から徒歩7分 |
※価格、料理内容、営業時間、定休日などの店舗情報は変更されている場合があるので、最新情報は直接店舗に確認してください。