小田急電鉄、および東京地下鉄が主体となった新宿駅西口地区の再開発計画がスタートします。完成は2029年を予定しており、2022年10月2日に『小田急百貨店 新宿店本館』も閉店となりました。
1967年に全面開業した小田急百貨店 新宿店本館は、新宿西口の老舗デパートとして50年以上親しまれてきました。小さなお子さんが遊具で遊べる屋上があり、親子のお買い物にもぴったりの百貨店でした。
本館の営業終了後は新宿西口ハルクを改装し、「食品」「化粧品」「インターナショナルブティック」を中心として、営業はそちらで継続されます。
小田急百貨店は、1日380万人、世界一の乗降客数を誇る新宿駅の西口に位置し、跡地に完成予定の高層ビルは地上48階、高さはなんと260m。高層部にはハイグレードなオフィス機能、中層部には買い物に新しい体験をもたらす商業機能を備え、巨大ターミナル駅・新宿の印象を大幅に再編する予定です。
街行く人々の往来状況にも注目し、新宿駅の東西を結ぶ上空デッキと広場の整備も計画されています。現在の新宿は地下に人の導線が集中しているため、今回の再開発では上空デッキをプラス。移動経路の選択肢を増やして、混雑解消を目指します。さらには駅西側のバスターミナルエリアや高層ビル内に、人々が休憩時に使える広場を設ける計画も挙がっています。
再開発計画の中には、駅とまちの連携を強化する歩行者ネットワークや、交流を生み出す滞留空間の整備、災害時の帰宅困難者支援、最新技術による環境負荷の低減なども含まれ、今後の新宿の未来を決定する大規模事業となることは間違いありません。
(YOKOSO新宿編集部)